AGA:男性型脱毛症

FAGA:女性男性型脱毛症

AGA, FAGAの特徴

原因

▶機序

▶AGAの進行パターン

▶FAGAの進行パターン

AGAの治療

治療について

副作用について

▶料金


AGA:男性型脱毛症

FAGA:女性男性型脱毛症

▶AGA, FAGAの特徴

AGA(Androgenetic Alopecia)、FAGA(Female Andorogenetic Alopecia)と呼ばれるこれらの脱毛症は、男性や女性の頭皮の特定の部位で進行性の脱毛を引き起こします。男性型脱毛症では、生え際の後退や頭頂部の薄毛が主な特徴です。女性型脱毛症では、髪の分け目の拡大や髪のボリュームの減少が見られることが多く、一般的に男性は進行しやすく、全体的な頭髪の薄毛が進行することがあります。

 

▶原因

主な原因は、男性ホルモンであるテストステロンが5α-還元酵素によってジヒドロテストステロン(DHT)に変換され、毛母細胞への影響を引き起こすことによると考えられています。

 

▶機序

頭皮の毛母細胞はDHTによる影響を受け発毛周期が短縮され、成長期(Anagen)が短くなります。徐々に成長期が短くなる一方で、休止期(Telogen)が延長され、髪の毛が薄くなっていくプロセスが進行します。


▶AGA(男性型脱毛症)の進行パターン

 

AGAの分類法で、最もよく用いられるものが『ハミルトン・ノーウッド分類』です。これは、AGAの症状を脱毛の部位で8つに分けたものです。

 

例えば、進行度Ⅱは生え際が後退し始めているなどの初期症状を確認できる段階で、AGAの初期段階とされています。

 

ここからさらに進行すると、進行度ⅢやⅡ-vertex、Ⅲ-vertexへ移ります。この段階から、前頭部から薄毛が進行するM型と、頭頂部から進行するO型に分かれます。

 

さらに脱毛が進行すると進行度Ⅳ~Ⅴとなり、M型とO型の区別がつかなくなります。そして、側頭部の毛も薄くなってくるのが進行度Ⅶです。

▶FAGA(女性男性型脱毛症)の進行パターン

 

FAGAの分類で用いられるのが、『ルードヴィヒ分類』です。これは脱毛部位によって3段階に分類します。ご覧の通り、男性と女性では脱毛進行パターンは大きく異なります。

 

Ⅰ型:頭頂部の毛が細くなり、分け目が目立つ

Ⅱ型:頭頂部全域が薄くなり、地肌も目立つ

Ⅲ型:頭頂部の薄毛がさらに進行し、地肌が露出する

 

FAGAを発症すると通常のヘアサイクルが乱され、細く短い髪の毛しか生えてこなくなります。

 

そのため、FAGAの症状の特徴として全体的に毛髪が細く痩せた状態になってしまい、ボリュームが出せなくなることで頭皮の地肌が露出してしまうことが挙げられます。

 


AGAの治療

▶治療について

 

治療は、

①DHT(ジヒドロテストステロン)の産生を抑えて抜け毛を予防する治療

②発毛を促進する治療

の2つがあります。

 

AGAの進行度Ⅱ程度の初期段階では、脱毛を予防する①の治療だけで十分な効果が期待できますが、さらに進行してくると、発毛を促進する②の治療を併用して行うことが通常です。また、男性と女性では使用する薬剤が少し異なります。

 

①抜け毛を予防する治療

・フィナステリド / デュタステリド(男性脱毛)

DHTは体内のテストステロンという男性ホルモンが、5αリダクターゼという酵素の働きで合成されます。これらの薬はもともと前立腺肥大症という病気に対して使用されている薬ですが、この酵素の働きを阻害することによってDHTの産生を抑え、脱毛抑制効果を発揮します。

・スピロノラクトン(女性脱毛)

この薬剤もDHTの産生を抑える効果が期待できる薬剤で、もともとは心不全の患者さんの利尿薬、降圧薬として広く使用されている薬です。アルドステロンという血圧を上げる働きのある男性ホルモンの働きを抑える薬で、このアルドステロンとよく似た構造のアンドロゲンという男性ホルモンの働きも抑制します。このアンドロゲンの中に、DHTも含まれているため、脱毛の予防効果が期待できるというわけです。

 

②発毛を促進する治療

・ミノキシジル(男女両方)

ミノキシジルはもともと、高血圧の患者さんに対する降圧薬として開発された薬です。しかしその中で、全身の多毛の副作用が生じたことから脱毛症にたいして応用され、現在広く使用されるようになりました。飲み薬と、脱毛部位に直接塗る外用薬がありますが、一般的には飲み薬の方が効果は高いとされています。しかし外用薬でも海外での臨床試験で発毛効果は認められており、飲み薬と併せて使うことでさらなる効果が期待できる可能性があります。


▶副作用について

 

・フィナステリド / デュタステリド

女性はこれらの薬剤は使用禁忌であり、特に授乳婦や妊婦注意が必要です。なぜなら、男児の生殖機能の発達に悪影響を及ぼすことが知られており、『経皮吸収』といって、薬を直接飲まなくても皮膚に触れただけで成分が体に吸収されてしまうという特性を持っています。また、服用中の男性の精液にも薬剤の成分が移行するため、妊娠を望む場合にはタイミングをとる1か月以上前からの休薬が推奨されています。

 

・スピロノラクトン

もともとは利尿薬なので、頻尿となったり、血圧が下がりすぎるなどの影響がでる可能性があります。また、まれに月経不順や乳房痛を引き起こすこともありますが、適宜医師と相談し用量を調整することが可能です。

 

・ミノキシジル

ミノキシジルの特徴的な副作用として、『初期脱毛』が挙げられます。これは薬を使用して早期に、逆に抜け毛が多くなってしまう症状です。特にそれを感じない方も多いですが、もともと薄毛の治療のために始めた薬なので、不安になってしまう方もいらっしゃいます。しかし、そのうち抜け毛は治まり発毛効果が出てきますので、しばらくは服用を継続しましょう。

また、そのほかにも動悸・息切れ・むくみ・肝機能障害・毛細血管拡張(赤ら顔)・多毛症などの症状が出現することがあります。これはもともとの薬剤の特性によるもので、症状の頻度・強度をみながらお薬を続けるかどうかを医師と相談していく必要があります。


▶料金

 

・これらの料金には、受診料、コンサルテーション料などすべて含まれます。

・薬剤販売価格の変動により、料金が変更となる可能性があります。

男性予防

(デュタステリド)

80,000Ks / 30錠

 男性発毛

(デュタステリド+ミノキシジル)

120,000Ks / 各30錠

女性予防

(スピロノラクトン)

50,000Ks / 30錠

女性発毛

(スピロノラクトン+ミノキシジル)

100,000Ks / 各30錠

ミノキシジル外用

※オプション

30,000Ks / 本 / 30ml

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